バレンシア州では多様な余暇の楽しみかたができますが、先史時代から地中海を行き交ってきたさまざまな文明の足跡をたどる歴史の旅は特筆に値します。世界遺産にも指定されている洞窟壁画群からはじまり、古代の文化はイベロ、フェニキア、ギリシャ、カルタゴ、ローマ、西ゴート、アラブと続きます。さらに、世界遺産に指定されるラ・ロンハをはじめとするゴシック建築、バロック、モデルニスモなど、さまざまな芸術様式として花開いたこの地方の文化は、州内の村や町にのこる多様な歴史的建造物に見ることができます。
この地方は年中温暖な気候に恵まれており、野外で行われる開放的で色鮮やかな祭りが楽しめます。主な祭りとしてファリャやサン・フアンなどの火の祭典、モーロ人とキリスト教徒の祭りに見られる壮大な歴史劇、ユネスコ世界遺産『エルスの神秘劇』等の宗教的な祝祭、ブニョルの楽しい「トマティーナ」(トマト合戦)などが挙げられます。
バレンシア料理といえば、まずパエリャが世界的知られていますが、その他にも米料理の種類は数え切れないほど豊かです。そして、このような海と畑で採れる自然の食材を活かした料理には、原産地呼称が認められているこの地方のワインが良く合います。また、オレンジなどのフルーツ、伝統的なデザート、アイスクリーム、トゥロン(アーモンド菓子)、サッパリとした飲料オルチャタなど美味しい《バレンシア名物》がたくさんあります。
リヤドロの磁器を代表とする陶芸、ガラス、刺繍やレース編、毛布やポンチョ、籐製品や籠細工、扇、棕櫚、家具、金属細工、革製品、玩具や楽器など、バレンシア州には豊かな伝統工芸の歴史が生きています。州内に15を数える自然公園、ユネスコ世界遺産に指定される美しいエルスの椰子園のような特別保護区、特異な生態系を誇るバレンシアのアルブフェラ湖などでは豊かな風景を満喫することができます。また、ヨーロッパ指折りの素晴らしいビーチもよく知られています。
ベニドルムのテーマパーク「テーラ・ミティカ」、バレンシアの壮大な「芸術科学都市」、チェステの「リカルド・トルモ・サーキット」、カステリョン文化プロジェクトの一環として行われる文化イベントなど、新しい観光名所も忘れられない旅の思い出となることでしょう。