食について見直してみるときにまず目につくことは食品の供給方法と品質ではないでしょうか。毎日のように生産され消費される大量の商品を前に、原産地呼称認定を受けているか、あるいは特定地域の表示によって守られているかどうかは大事な選択のカギと言えます。
バレンシア各地で生産される厳しい管理を受けた自然食品のレパートリーは幅広く、人の手によってのみ得られる海の幸山の幸には、工場で大量生産されたものとは違う良さがあります。手作り食品の質の良さは小規模な漁や環境に配慮した農業のたまものであり、多くの場合、栽培地を明確にすることで記載された地名に裏付けられた確かさを認識できます。
D.O.原産地呼称統制委員会によって認定を受けた食品をここに紹介しましょう。ベニカルロのアーティチョーク、袋をかぶせて大切に育てられたビナロポ(Vinalopó)のブドウ、カリョサ(Callosa)のビワ、アリカンテ山岳部のサクランボ、エスパナダン(Espadán)山地のオリーブオイル、グアルダマルのニョラスやピミエントス・デ・ボラの名で知られる赤トウガラシ、マエストラスゴ・デ・カステリョン(Maestrazgo de Castellón)のブラックトリュフ、マリナ・アルタ(Marina Alta)の蜂蜜、デニア(Dénia)のエビ、アリカンテで収穫されるウニ、ビナロス(Vinaros)の車エビ、エルス(Elx)のニオ貝、ヌシア(Nucia)のチーズ、広大な畑に実るオレンジにレモン・・・。ここにあげたのはバレンシアの代表的な特産物のうちほんの一部にすぎません。
続けてバレンシアの名産品を見てみましょう。甘いトゥロン・デ・シショーナにラ・ビラ・ホイオサ(Vila Joiosa)のチョコレートはまさに絶品。以上に加えて自然の山の幸として、ジビエ(狩猟料理)、湿地帯やアルブフェラのカモ「coll-verds」、地鶏、エスカルゴ「vaquetas」などがあります。
21世紀の今、外国産食材の流入や、食の世界のグローバル化現象が起こる中、ヨーロッパ各地の郷土料理色が失われるおそれがあります。だからこそ、これら食の宝は計り知れない価値を持つのです。 |